岐阜・一宮の美容外科はアイエスクリニックへ
HOME>ひとりごとタイム

| ひとりごとタイム |

第1話 いつも正直でありたい(Aさん44歳主婦)
 岐阜地方情報誌2008年2月掲載 
 彼女はおなかを気にして来院された。 おなかといっても脂肪ではなく皮のタルミである。2回出産もされており、 おへそまわりから下腹部に掛けて皮フがたるんたるんでくにゃくにゃした感じに なっているのがイヤでたまらない。
Aさん「先生、これなんとかなりませんか?ちょっとでもましになればいいんですけど。」
岩本「そうですねぇ、昔は皮フを切りとるということをしたらしいんですけど、僕はやったことがないんです。 それにかなりの傷が予想されるのであまりいいやり方ではないですね。」
Aさん「そうですか・・・やっぱりダメですか・・・。」

残念そうな表情を浮かべる彼女を前に、僕は悩んでいた。実はかなり効果の期待できる(又は効果があると聞いた)やり方を、 つい最近情報を得ていたからだ。ただその治療成績は、すべてが白人などのもので日本人のデータは全くといっていいほどない。 そのようなものをやってしまってもいいものだろうか。

   でももしかしたら彼女にとって、とても良いものかも知れないし・・・。僕は正直に話す事にした。


岩本「Aさん、一つ効果が期待できる方法があります。サーマクールという施術をご存知ですか。サーマクールは本来顔のホホ、アゴを中心とした引き締めやリフトアップを行うものなんですが、最近体の皮フにあわせたチップが開発されまして、日本ではまだなんですがアメリカとかではそこそこの治療成績があがっているみたいなんです。しかし顔の皮フほどではありませんが、欧米人と日本人では皮フが微妙に違いますし(欧米人の方が皮フが薄くてやわらかい)、正直僕は一度もおなかのサーマクールをやったことがありません。僕の中でのデータがないので、どのくらいの照射エネルギーだと効いたり効かなかったりするのかが全くわかりません。要するに自信がありません。だけども、無責任なように思われるかも知れませんが、挑戦してみてもいいと思います。」
僕は何も隠さずそのままの考えを伝えた。
岩本「今日決められなくてもいいので、もう一度良く考えていただきどうするかを・・・」
彼女は僕の話をきるように
Aさん「やってみたいです。お願いします。」
彼女の気持ちは決まっていた。僕はわかりましたと答えた。

  その日から施術までの一週間、僕はサーマクールの会社に問い合わせて外国の同じ症例のもう少し詳しいデータ(照射エネルギーの強さ、照射のやり方など、)を取り寄せたり、日本で少しでもその症例をてがけた事のある医院、先生を教えてもらい、直接電話で聞いたり又はメールで何か情報がないかを聞いたりしてみた。(実はあまり役に立つ情報は得られなかった。サーマクールというのもに対し追及されていない、あまり結果にこだわらない先生が多かった。)そして当日、予定よりもだいぶ時間はかかったがなんとか無事に終了し、1ヶ月後に効果のほどを診せてもらうために検診に来ていただくことにした。無事に終了することは当たり前で問題は結果であるが、僕の手応えはというと・・・あまりよくなかった。施術をスタートしてからすぐに照射部分の皮フの赤みに気付いた。顔の時はもう何百人もしているので、このくらいの赤みは問題ないとか、この赤みは少しエネルギーが強くてヤケドの危険性があるなどの顔のサーマクールに関するすべてを知りつくしているが、おなかの皮フに関してはそれが通用するわけではないので(通常、体の中で顔の皮フが一番ダメージに強い。腹部や胸部などの体幹部の皮フの方が弱い。)僕の中で安全にいきたいという守りの気持ちがでてしまい、予定のエネルギーの高さをキープして行うことができなかったからだ。攻めることができなかった。
 そして検診の日、何かの奇跡が起っておなかの皮フがピーンとなっていないかなぁと願いながら僕は彼女のおなかを診た。

岩本「・・・すいません。」
思わずその言葉が出てしまった。彼女のおなかは全く変化していなかった。ショックだった。僕は彼女からの責めの言葉を覚悟した。ところが彼女から出た言葉は意外だった。
Aさん「先生、おなかはいいですよ。本当は豊胸の手術がしたかったんです。」
岩本「えっ?」
Aさん「なんか豊胸の手術って、変な形になったりしないか心配じゃないですか。どこでやろうかなって迷ってたんです。けどその前におなかをやってみて、いい感じだったら先生のところでお願いしようかなって思って。」
岩本「はぁ~、あんまりいい感じになってませんけど、いいんですか?」
Aさん「はい。実は私けっこういろんな所行ったんですよ。先生みたいなタイプの方はじめてだったんで。」
僕は彼女の胸を診察した。
岩本「下垂もありませんし、胸郭の形もいいですね。いい土台されてますよ。きれいなバストになりますね」
Aさん「はい。ぜひお願いします。」

 その方が当院にこられるようになって半年が経つが、その後も豊胸をはじめ乳頭の手術や眼の手術、顔のサーマクールなどいろいろやっていただいた。そしてこの前、彼女の言葉にまた驚かされた。
Aさん「先生、前に私がやったおなかのサマークール、あの後何人かやりました?」
岩本「はい、でもまだそんなに多くないですよ。前よりは少しわかってきました。いい効果を出した人もいますがそれでも患者さんの満足度は35%ってとこですかね。」
Aさん「じゃその35%にかけてみようかな。先生またお願いできますか?」
岩本「えっ、本当にもう一度されるんですか?」
Aさん「はい!お願いします!」

  クリニックにきてくださる人から信頼され、期待されるのは医師としてうれしい事であるが、それ以上にプレッシャーも大きい。そのプレッシャーをいつも感じながら仕事が出来る事をとても幸せに感じ、皆様に感謝しています。今度こそ彼女の期待するお腹になって、彼女の笑顔が見られるよう次の施術にむけ出来る限りの事をしようと思った。
 
上の写真はサーマクールの会社から提供していただいたもので、私(岩本)が行った結果ではありません。まだ残念ながら、私が行った施術ではここまでの変化をした症例はなく、モニターとしてお見せできるレベルのものはありません。しかし徐々に症例も増え、最近ではかなり安定した効果を出すことができています。特に腹部では、脂肪の少ない人で出産後のおへそ周りのタルミに対して満足度は非常に上がっています。
※当院ではサーマクールボディにおいて、腹部または大腿部の場合必ず硬膜外麻酔を行います。
お問い合わせ

tel

フォームでのお問い合わせ

ご質問等お気軽にご相談下さい。