岐阜・一宮の美容外科はアイエスクリニックへ
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第18話 どうしても手術がしたい女性(Bさん 29歳 OL)



                              岐阜地方情報誌2006年12月掲載

 彼女は下まぶたのタルミが気になり、タルミとりのオペをしたいとのことで来院された。今まで他に何かの治療をしてだめだからといって、今回オペを希望しているわけでもなく、美容クリニックに来るのも初めてということだった。確かにどんな女性も20代後半位から少しはタルミやハリの衰えを感じるものだが、彼女の場合手術をするほどの状態でもなく、昔に比べると少しまぶたが痩せたかな?と感じる程度のように僕には思えた。

岩本
「Bさん、まだちょっと手術は早いかなぁ。今だと効果もそれほど感じないかもしれない。今の状態はそれほどタルミもないし、脂肪で膨らんでいるわけでもないし、ただ前よりもちょっとまぶたが痩せただけなんじゃないかなぁ。だから手術はあまり考えないほうが良いかな。」
Bさん「えーっ!手術だめなんですか?やりたかったのに。じゃあ他ないですか?フォトフェイシャルとかじゃだめ?」
岩本「うーん、フォトフェイシャルはシミやくすみに対してのものだから、もっと皮フそのものに弾力や水分をいっぱい与えてくれるものがいいかな。うちにもそういうものはいっぱいあるけど・・・・。ただ医者の僕がこうゆうのも変だけど、今の状態は美容外科的にどうこうよりも、どちらかっていうとエステ的なやり方とか、プロのメイクさんに下まぶたのハリを出すようなお化粧の仕方を教わったり、そういう方がいい気がするんだけどなぁ。それに睡眠不足や疲れがたまっているだけでそんな風に見えることもあるよ。」
Bさん「あ、そういえば最近寝ていないわ・・・。エステって例えばどうしたら良いの?」

  30分程そんな内容の話をして彼女は帰って行った。とても明るく、素直な性格の方のようで、彼女は僕の話をわかってくれたようだった。何年か先に手術のタイミングがきたら、その時は必ず僕がバッチリやりますということでその場は終わった。

   それから3週間後、朝クリニックに行くと受付のスタッフから
受付「先生、Bさんが12時に再カウンセリングにいらっしゃいます。」
岩本「えっ!なんで?」
受付「やっぱり手術がしたいとおっしゃっていました。」
彼女はどうしても手術がしたいようであった。

   彼女との2回目のカウンセリングで、Bさんの望む程度までになるかどうかわからないけど、とりあえずキュリアレーザーとノーニードルメソセラピーをやってみて様子をみて、それでもどうしても手術をしたくて僕がやらないと他のクリニックでやっちゃう位の思いだったら、その時は僕がやりましょうということで、現在通っていただいている。今のところまだ手術は行っていない。


★ 下まぶたの診療は本当に奥深い
 
  
下まぶたの相談は、美容クリニックにこられる人の中で一番多いものの一つかもしれません。しかしクリニックや医師によって、同じ相談で行ってもすすめられる治療が違っていたりすることも多く、最も扱いの難しい部分でもあります。僕は下まぶたの扱いをみれば、その医師の技量がわかるといっても過言ではないと常日頃から思っています。なぜなら下まぶたは、他の部位以上に診断能力、施術の技術、経験などトータル的な医師の技量が必要になるからです。

   実は今回のお話のような事は日常の診察の現場でとてもよくあります。下まぶたのご相談でこられた時、その今の状態が筋肉のゆるみやそれに伴う皮フのたるみ、眼窩脂肪によるふくらみや皮下脂肪の減少による凹みなど、皮下内部の構造上の変化によっておきている場合は、それを手術によって変えてしまわない限り、根本的な改善は難しいでしょう。しかし手術によって構造を変化させても、皮フ自体は元のままであるため、手術だけで昔の状態に戻る訳ではありません。よりその状態に近付けるには、手術の後に皮フそのものを若くしていくような施術を行われるとさらに良いと思われます。

   今回の患者様は、皮フ、筋肉のたるみや脂肪のふくらみなどの老化による構造上の問題はまだそれ程なく、皮フ(表皮・真皮)のヒアルロン酸・コラーゲンの減少などによる乾燥やハリ(弾力)の低下、小じわ、ちりめんじわなどが主な症状であったため、いくら手術を希望されても改善は難しかったでしょう。
今回の方と同じように、早いタイミングでの手術をあえて希望されてくる人(20~30代に多い)は、たいへん高いご希望、高い理想の状態を描いている場合が多く、そのような方に完璧な手術を行っても、満足されないことが多いです(※一時的には満足しても、1年位で物足りなく感じてしまう。)

   逆に本当は手術が必要な状態の方(そのような方のほうが手術をしたくないといわれる傾向にある)に他の手術以外のいろいろな方法を試しても、根本的な原因が解決されていないために治療効果をあまり感じていただけない時もあります。


 
(例)

眼の下のクマみたいな感じが嫌だ。
原因は加齢による眼輪筋のゆるみとその下の眼窩脂肪のふくらみ
そのふくらみ部分の脂肪をとればすぐに解決
(通常は脂肪だけをとる場合、まぶたの裏から簡単にとれる⇒経結膜脱脂法)
どうしても手術はイヤ
やむ終えずサーマクールeyeやキュリアレーザーを施術
皮フのつるつる感やハリはでてきたが、ふくらみによるクマの雰囲気は改善されず・・・・


 
それでは眼の下の皮フそのものを若返らせていくには(※コラーゲンやヒアルロン酸を増加させる)どのようなやり方があるでしょうか。あまり悩み事を持たずストレスをためない、よく寝て睡眠不足にならない、マッサージでこりをほぐすなどが一番です!!・・・なんて言っちゃうと僕は失業してしまうので(本当はいつも女性の精神バランスやホルモンバランスの肌に与える影響力ほどつよいものはないと感じている)美容の医師としてお話しますと、やはり第一選択はレーザーや高周波ではないでしようか(※当院でいうところのキュリアレーザーやサーマクール)。皮フそのものを直接刺激していくやり方になります。

   次に当院では皮フにうるおい成分(ヒアルロン酸、レチノイン酸など)を深部まで浸透させ、それと同時に筋肉を電気刺激で強力に動かしてコリやむくみをとり弾力を取り戻すことができるノーニードルメソセラピーをおすすめしています。また最近ではフラクショナルレーザーとよばれるもので良い治療報告もありますが、効果の安定性、ダウンタイムなどの問題もあり、現在当院に導入するかどうかを慎重に検討中です。

   眼の下の皮フの若返りに関してですが、注射・注入療法は当院の第一選択ではありません。どういうわけか、最初に眼の下のご相談で来られる方は注射や注入で簡単に何とかしてほしいと希望される人が多いように思われます。やはり多くの美容広告など、そのような印象を与えるものがたくさんあるのかもしれません。特に最近は医療の各分野で再生医療が少しずつ実用化されてきており、美容の広告にも目にする機会が増えてきましたが、これはあくまでも僕の意見ですが、美容の世界ではまだしっかりと確立された確実なものは無いように思われます。
  例えば眼の下などの症状に対して自分の血液を使った方法があたかも夢の方法であるかのごとく宣伝されている広告を時々目にしますが、患者様の期待が大きい分実際の効果が費用の割には微妙であることも多く、当院では第一選択とはしていませんが、通院をそれほど必要としないという利点もあり、あまり大きな変化を望まれない場合は適応を慎重に見極め行っております。またヒアルロン酸やボトックスも、下瞼頬溝(目の下の骨にそってできる溝)に対してのヒアルロン酸注入や目尻のボトックス注射以外は眼の下に対してあまり適応はないので、皮フそのものの若返りとしては第一選択ではないでしょう。
   ですからいかに確かな診断をし、いかに確かなそれに対応する治療が大切かをアンチエイジング、特に眼の下を扱う時には感じます。

  今回のひとりごとタイムのBさんは、あれから3年経っていますがまだまだ手術をするような状態ではなく、現在キュリアレーザーやノーニードルメソセラピー、サーマクールなどで今のところ調子が良いと満足されています。

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