ホームひとりごとタイム最後にたどりついた脂肪吸引(Eさん27歳 女性)

 もうすぐ梅雨が明ける7月の初め頃だったであろうか、彼女は脂肪吸引の相談でクリニックを訪れた。おしりの下(太ももの外側)あたりが気になるとのことだった。
僕の前に座っている彼女は、Tシャツにパンツ、そしてヒール姿で、プロポーションの良い都会的なおしゃれな大人の女性に見えた。

 僕は彼女の太ももを診察する前に、まず脂肪吸引についての一般的な説明をしようと思った。
すると、

Eさん「先生、聞いて下さい…」と言って彼女が自分から話し出した。
 今までに自分がどれだけの努力をし、どれだけの費用をついやしてきたのかを語りだした。彼女はおしりの下のでっぱりがどうしても気になるらしい。全体的にスレンダーなのだが、その部分のみがどうしても落ちなくて4年前からスポーツジムに通い、あらゆるダイエットをし、さらには痩身サロンなどにも通ったが、願いは叶わなかったようだった。

 ようやく彼女の話が終わり診察をし、僕は彼女に言った。

岩本「Eさん、脂肪吸引はまさにEさんのためにあるような手術です。おしりから太ももにかけての外側は簡単に削ることができますよ。費用的にもそれほどかかりませんし、腫れも少ないです。手術で最も効果の高い場所ですよ。」

 僕には絶対の自信があった。彼女の理想とする状態と、僕の頭の中でイメージされるオペ後の状態が完璧に一致していたからだ。

 彼女は即座に、
Eさん「手術お願いします。でも先生、痛くないですか?友達で他のクリニックでやった子がいるんですけど、むちゃくちゃ痛かったって言っていました。それにあまり変わっていないって言ってたし。だから今まで脂肪吸引だけは受けたくないと思ってたんです。」

 彼女は脂肪吸引に関してかなり悪いイメージを抱いているようだった。

岩本「確かに、他のクリニックではそのような話はよくあるようですが、効果が少なかったのはオペの適応ではないのに行われたか、単に医師の技術的な問題でしっかりと脂肪を取り除けなかったからです。術中の痛みも医師の麻酔技量によるものです。脂肪吸引は適応を選んでしっかり行えば、非常に効果のある良い手術ですよ。僕に関しては…信じていただいて大丈夫だと思いますが…。」

彼女は僕の話を聞き信頼してくれた。

Eさん「先生、私、最後にこれにかけているんです。本当にお願いします。」
そう彼女は心境を表すかのようにお辞儀をしてオペの予約を取り帰っていった。

 2週間後オペを行った。おしりから太ももにかけて外側を両方で約700ccの脂肪吸引をした。吸引量としては決して多くはないが、もともとスレンダーな彼女にとってはこれで十分だった。


▲Before


▲After

 その1週間後抜糸も無事終了し、腫れが完全におさまった2週間後彼女は検診に訪れた。診察室に入ると同時に

Eさん「先生、パンツやスカートを履いた時の感じが全然違います!スッと履けて、ひっかかりません。以前は27インチのジーンズだっておしりの下あたりが引っ掛かって履けなかったのに…」
と笑顔で語ってくれた。

 彼女の大満足の様子を伺え、彼女が当初抱いていた脂肪吸引に関する悪いイメージを打ち砕き、彼女の輝く笑顔を見れた瞬間は美容外科医の僕にとって最も嬉しい時であった。

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